日本財団 図書館


 

スプレイ・ストリップ(SPRAYSTRIP)
しぶき除けの細長片、中央断面より船尾には取り付け角を−12°(伏角)に押え、船首は次第に水平にしていく。船首の波は、これによって両側に水をはね返し、船尾は水を抑えて船体を持ち上げ、船側は全く濡れなくなる。
ナックル(KNUCKLE)とチャイン(CHINE)
外板が曲がり、角のついた場合をナックル、内側に稜角材か山形材を入れて外をとめた場合をチャインと称する。
スラミング(SLAMMING)とパンチング(PANTING)
船が向かい波の中を航行すると、船首部が波面をたたき船底に大きい行事を与え、種々の形の損傷を与える。この現象をスラミングという。スラミングは船と波との相対運動によることは勿論であるが、特に縦揺れが同調する速度の時に起こり易く。また衝撃部の船底が偏平なほど衝撃力が大となる。船体全部が震えるような現象の時スラミングと云う。船首部に局部的の衝撃を受ける時には、これをパンチングという。
均一自由律の振動形と節点位置

225-1.gif

第4−12図

シー・マージン(SEAMARGIN)
水槽試験の結果や、種々の図表を使用して推定された計画船のBHPは、風浪のない平穏な水深の十分に深い海面を、船底清浄な船が、操舵せず直進する場合の主機出力Po(厳密には伝達馬力)で、船が所要の航海速力を維持するために必要とする所要主機出力PはPoに比べると、或る程度所要馬力が増大することは次に挙げる事項から当然考えられる。
(1)船体及びプロペラの汚損による影響
(2)船体及びプロペラの特性の経年変化
(3)風及び波浪の影響
(4)海流及び潮流の影響
(5)操舵又はあて舵による影響
{6)主機関各部の汚損による影響
(7)主機関特性の経年変化

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION